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想った事や感じた事、活動などをご報告していきます。(2012年1月スタート!)

シアトルミッションA

2013.08.25

 三重県を国内外や県内外から「選ばれる地域」「期待される地域」「希望を感じてもらえる地域」に。今回のミッションを通じた強い思いです。

 ミッション最終日である昨日は、ワシントン州シアトル市を訪問。
 ワシントン州シアトル市は、みなさんご存じのとおり、ボーイング、マイクロソフト、アマゾンドットコム、スターバックスコーヒーなど、世界有数企業の本社が集積する町です。もともとボーイング1社に依存した経済で、そこに危機感を感じ、多様な産業の振興を進めた結果、現在のような産業構造を構築できた...そうです。三重県も、製造業では、自動車、電子デバイス、化学で製造品出荷額の約7割を占めている状況ですので、これらの産業は引き続き大事にしつつも、現在強靭で多様な産業構造の構築に向けた産業振興政策を展開しており、参考になるという思いからシアトル訪問を行いました。

 まず訪れたのは、サウス・シアトル・コミュニティ・カレッジ(以下、SSCC)。三重県の中小企業とシアトル経済界のみなさんとのマッチングと三重県経済のPRのための三重県産業セミナーを開催しました。SSCCは、航空機や機械など、幅広い産業の実務者を養成する学校。ボーイングや航空機産業との関係が強く、その人材の質の高さから、卒業生が在学中から世界中の関連企業から引く手数多の状態となっています。その製造業における実践型教育のノウハウ等を共有する観点から、三重大学地域戦略センターと協力協定を締結し、その締結式も行いました。

 続いて、シアトルで1928年から創業している「宇和島屋」という現地bPの日本やアジアの食材等を販売するスーパーを訪問。店内視察(写真)を行い、バイヤーの方と、三重県食材の売り込みについて相談。相当具体的なアドバイスを頂きました。アワビやフグ等に活路があるのではないかということで今後具体的なツメを行うことになりました。別途  
夜の会合で、このスーパーの会長(新聞社も経営する現地の実力者)とお会いし、11月に食材の調査等も兼ねて三重県訪問を約束していただきました。

 その後、ボーイング社を訪問。ボーイング社では、海外企業からの部品調達など、他企業とのコラボ、つまりサプライチェーンを担当する役員と面談し、三重県の航空宇宙特区の説明と中小企業のPRを行い、今後の協力を依頼。私の考えは、航空宇宙産業は、最も技術レベルの高い産業の一つであるので、例えば、材料を航空機向けに開発してみて、仮に採用されなくても、それを自動車や他産業に展開できる可能性はとても高く、つまり、航空宇宙産業を一つの目標に置くことで、製造業全体の底上げが図れると期待しているということです。そういう観点から私は航空機産業に力を入れている旨を説明し、そういうマッチング等や情報交換の機会をこれからも設けることを依頼。工場は、東京ドーム27個分、従業員約4.2万人で、まさに一つの町のようでした。最新の787型機をはじめ、普通では見ることができないルートと距離で実際の現場を見せていただきました。私は製造現場が好きなので、最新の技術に大興奮でした。

 次は、ワシントン州政府を訪れ、商務部の幹部と面談。三重県や中部地域の製造業企業の集積に極めて関心が高く、特に、三重県が行っている高度部材に関する研究や人材育成などに関心が高く、近いうちに、三重県、高度部材イノベーションセンター(AMIC)、ワシントン州、ワシントン州の工業連盟的な機関との、産業連携に関する協定を締結する方向で調整を進めることに合意しました。今回はここまでの進展は期待以上でしたが、私どもが三重県の産業の特徴を丁寧に説明したことや実際の企業とも意見交換してもらったことで熱意が伝わったことが功を奏したようです。

 最後は、シアトル総領事館公邸において、三重県プロモーションです。地元経済界、マスコミ、政治家など、当初80名くらいの参加予想を大幅に超える約120名の出席をいただきました。今回は、三重県からアワビを120個持っていき、中庭で実際に調理し、めちゃめちゃ大好評で、あっという間に完売。シアトルではアワビといえば、トコブシの小さいものしか食べたことがないので、三重県の新鮮で大きく美味しいアワビはとても人気でした。その他、伊勢エビの味噌汁、鯛めしもその場で調理しました。

 プロモーションの冒頭で私が、同じ鈴木を苗字とする、昔シアトルマリナーズに所属していた「イチロー」の話やボーイング等をネタにスピーチ(詳細は内緒)し、相当気に入っていただけたようで、参加者の多くの方々から絶賛していただきました。先ほど述べたSSCCの学長は、「これまで支持しているクリントン元大統領のスピーチを何度も聞いたが、あなたのスピーチはそれを上回る素晴らしいものであった」と、お世辞だと思いますが(笑)、そんな言葉もいただきました。また、総領事館の調理担当の現地スタッフの方が総領事館スタッフに言っていたとのことですが、「こういうイベントをこれまで何十年とやってきたが、最もお客さんが笑顔になってくれているイベントだ」と言ってくれていたようで、これは本当に実務の実務を裏方でやってくれている方から、こういう言葉をもらったことは本当に嬉しかったです。

ということで、長い今回のミッションが終了しました。
 同行していただいた約70名のミッションの方々、準備に携わってくれた職員や旅行会社の方々、総領事館をはじめとした現地スタッフや通訳の方々など関係のすべての皆様のご協力で本当に成果と手ごたえのある期待値以上のミッションでした。

 海外に行くと、毎回大きな気づきがあります。自分の未熟な点や勉強の足りない点はもちろんですが、三重県や自分の強みなども改めてわかるようになってきました。

 いずれにしても、何事も人間がやるもの。相手から信頼を得ることができるかどうか。それがすべてだと改めて感じています。今回大変多くの方とその信頼構築の芽を作ってきました。おそらく目には見えませんが、最大の成果はこういう部分にあるのではないかと思います。

 そして、今回も改めて強く感じたのは、三重県は、これまであまり知られていないこともあり、逆に、素晴らしい資源や魅力があることに気付いていただくことができ、加えて私が年齢的に若いこともあり、そのあたりのイメージも影響してか、とても今後の三重県に対する「期待感」や「希望」というものをどこに行っても感じていただけたことです。

 今回のミッション全体を通じて、住居、食、観光、投資、ビジネスパートナーなど様々な分野において、三重県が国内外や県内外から「選ばれる地域」「期待される地域」「希望を感じてもらえる地域」になる、これは今後の三重県の発展のために欠かせない要素ですが、それを実現するための確実な一歩を踏み出すことができたと確信しています。
シアトル3

シアトル4

三重県知事 鈴木英敬

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