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想った事や感じた事、活動などをご報告していきます。(2012年1月スタート!)

榊莫山展

2012.04.15

現在、三重県立美術館で、三重県伊賀市出身の榊莫山展を開催しています。
昨日、私も公務の合間を縫って、お邪魔しました。
                                          
一番印象に残ったのは、莫山さんが、お父さんの教えとして忠実に守っていた、
「人皆直行、我独横行」
という言葉でした。
これは、人は皆まっすぐ歩くけど、おまえは人と同じことをせず、カニのように横歩きをしなさい、
との教えであったそうです。
つまり、世の中に迎合することなく、自らの信念に基づいて人生を歩めということのようです。
 
また、莫山さんは、12歳くらいで既に、通常の書道の展覧会では特選などに何度も選ばれていました。
莫山さんは、最初っから、ああいう個性的な字を書かれていたわけではなく、
最初にきっちり基本をやって、それにおいても秀でる力をもっていたからこそ、
ああやって個性的な表現ができたということなのです。
 
室町時代の能楽師である世阿弥の「守、破、離」を思いだししました。
芸を身につけていくには、まず師匠の教え、基本となる型を「守る」。基本を徹底して身につける。
それができたら、その型を「破」ってみる。自らのスタイルを探す。しかしあくまで師匠のもとで。
それができてきたら、師匠から「離」れて、自らの流派を創り出す。
という手順であるという趣旨です。
 
やはり何事も基本の徹底があるから、
それに基づく大きな飛躍があるんだと、改めて感じることができました。
多くのスポーツ選手をはじめ、脚光を浴びる方々は、
そういう基本の繰り返しや血のにじむような努力があってこそ、
その華やかな場面があるんだと、改めて感じた次第です。
 
素晴らしい展示ですので、ぜひ皆さま三重県立美術館にお越しください。

三重県知事 鈴木英敬

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