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想った事や感じた事、活動などをご報告していきます。(2012年1月スタート!)

今月は「里親月間」です

2016.10.13

今月は「里親月間」です。先日、三重県で初めて「里親シンポジウム」を開催しました。初開催でしたが会場満員の300名の方にお越しいただきました。

現在、虐待や親の養育困難などにより、保護者と一緒に暮らせない子ども達が全国で約4万6千人、三重県にも約500人。8割が児童養護施設や乳児院で暮らしています。現在、里親委託率の全国平均は約16%、三重県は21%。日本は世界の中でダントツに低いです。オーストラリア93%、アメリカ77%、イギリス71%などで、お隣韓国も43%。子ども達が特定の大人から愛情を注がれて育つ環境にはまだまだほど遠い状況です。特定の大人との愛着形成がなされない場合には、後の人生において、対人関係等において支障が出るケースがあるという研究もあります。

更に、三重県で実施した里親に関する意識調査では、「里親という名前は知っているが、制度はくわしく知らない」という方が63%。まずは、制度そのものを理解していただくことが急務なのです。

当日は、研究者の視点からの家庭的擁護の重要性を長野大学の上鹿渡先生にお話いただきました。子どもの「ほどほどの」利益ではなく、「最善の」利益を目指さなければならない、と強調していただきました。その後、養育里親、養子縁組里親、里親支援専門員の方々とパネルディスカッションを行いました。

今、様々な分野で「多様性」に対して寛容な社会を目指す方向性があると思います。多様性がなければイノベーションも生まれません。多様性に対する寛容さについて総論は多くの方が賛同していると思います。

家族についてはどうでしょうか。核家族化の進行とともに、そもそも家族のありかた自体は、既に多様化しています。私は、家族は、社会を形成する根幹の一つだと思います。家族が果たす役割や意義を大事だと強く思うからこそ、その家族自体の在り方について、いろんな形の家族があっていいと社会全体がその多様性を認めていくことが大事です。「夫婦だって血のつながりがないけど家族」「家族を家族にするのは一緒に過ごした時間と互いを思いやる気持ち」とおっしゃる方もいらっしゃいます。家族に関する多様性を認めることができるかどうか、私たち日本人が試されていると思います。

とにもかくにも子ども達のためです。「ボクも(ワタシも)パパやママが欲しい」と思って涙を流している子ども達を一人でも多く笑顔にするために、皆様のご理解とご協力をいただければ幸いです。

 


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