三重県知事 鈴木英敬ブログ「すごいやんか!三重」
想った事や感じた事、活動などをご報告していきます。(2012年1月スタート!)
日本で2008年にG8サミットが開催された北海道を訪問しました
2015.07.29
「『やればできる』という自信につながった」
高橋はるみ北海道知事を訪問し、サミット開催に当たっての心構えなどを伺った際のお言葉。高橋知事からは、道全体をあげた取組にするために、道全体から食材を集めてきて、様々な場面で活用することに留意したことや、道全体でその時のサミットの主要テーマであった環境に関する取組を行ったことなどをご紹介いただきました。
「町民意識の変化、自分たちで地域づくりをやっていくんだという思いが強くなり、具体的に動き出したことが、サミットを開催してよかったと思うことです。」これは、真屋洞爺湖町長のお言葉です。
サミット開催時、住民自らが、環境美化、盆踊り、通訳ボランティアなど、主体的に、おもてなしに関わったことで、その後、地域づくりのための取組を住民の皆さんの手で行っていくことにつながった、ということを踏まえてのお言葉でした。
「住民の皆さんに、最初はとまどいや不安の声もありましたが、住民懇談会を何度も開催することや早めの情報提供などにより、その温度差や不安の声も次第になくなりました。」これも真屋洞爺湖町長のお言葉でした。
その他、洞爺湖町にあるサミット記念館、メイン会場となったウィンザーホテル、国際メディアセンターになったルスツリゾート、道民会議の主体となった北海道経済連合会を視察、訪問し、サミット開催に向けた準備とサミット後の影響などを具体的に伺ってきました。ウィンザーホテルではロシア大統領がお泊りになった部屋も見させていただきました。
やはり、細かく書けないことが多いので、抽象的な表現になりますが、時系列に、いつ何をするべきか、そのときに何を注意したり、重点的にやるか、を具体的に教えていただき、イメージが更にクリアになったことが収穫でしたし、「『県や地元ですぐにやれること』と『国などが決めないとできないこと』をしっかり分けて、国などが決めるのはギリギリのことが多いので、できることからどんどん準備を進めていくのがいいですよ。」とのアドバイスもいただきましたので、これから更に準備作業を加速していきたいと思います。
それから、相当に道産食材を一品でも多く使おうという取組をされたことが、具体的に大変よくわかりましたので、三重県も、食材豊富ですから、県産食材を一品でも多く使えるよう、PRに向けて全力をあげていきたいと思います。
やはり、現場に行かないとわからないことがたくさんあります。また、経験者の言葉は重い、そう思いました。県民の皆さんにもご協力をいただいて、サミットの経験を、三重県民の「自信」に、パワーアップにつなげていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
G8サミットが開催された、イギリス・ロックアーンを視察しました
2015.07.06
サミット関連視察です。2013年にG8サミットが開催された、イギリス・ロックアーン。安倍総理が、総理に復帰されて最初に参加したサミット。やはり現場に行くといつも思いますが、現場に行かないとわからない、それに携わった人の生の声を聴かないと分からない、そんなことがたくさんある、と改めて実感。極めて有意義な視察でした。
ロックアーンは湖のほとり。写真にあるような水辺に囲まれたゴルフリゾート。無人島なども周囲にたくさん。県のホームページのトップにある伊勢志摩サミットを実施する予定の賢島と地形が似てるでしょ。先方も写真を見せたら、とても似ている、と驚いていました。総支配人、サミットを担当したシニアマネージャー、サミットも担当した総料理長が丁寧に説明をしてくれました。
キャメロン首相が、この北アイルランドでの開催を決定したのは、前年11月。理由の一つとして、1998年に和平合意した北アイルランド紛争は、30年以上続き、IRAなどの過激派により3000人以上の死者が出ましたが、和平合意後、順調に平和を取り戻した姿を各国首脳に見てもらい、平和のアピール、そして投資も観光...もできる地なんだということを伝えたかったということが理由のようです。
施設関係者への聞き取りでも、サミット後には、ロックアーンリゾートはもちろんのこと、北アイルランド全体が、これまで観光において「未発見の地」だったので、海外のお客さんも含め、観光客も増加し、サミットによる知名度向上の効果が大きく、地域活性化にサミット開催はプラスだったと。また、地域が一丸となって、サミットに向けて交流した経験が、自分たちにとって、とても大きな「成功」であったともおっしゃっていました。
料理については、総料理長が、地元北アイルランドの素材にこだわったものを政府に提案し、エビ、アイリッシュビーフ、スモークサーモンなど、ほとんど地元のものでOKとなったが、チーズだけは、イギリス全体のウエールズ、イングランド、スコットランドのものを使わざるを得なかったと残念がっていました。今回の伊勢志摩サミットでも地元のものを少しでも多く使えるようにどんどん提案していこうと改めて思いました。
その他、交通規制や市民生活への影響、ホテル入場規制などもお聞きしました。警備等に係ることもあるので、詳細は示しませんが、極めて有意義な情報も得ましたが、いずれにしても、地域と準備に向けて一丸となっておくことが、規制等に対するご不安などをやわらげるために重要であると感じました。
写真は、ロックアーン全景写真、総料理長を交えた意見交換、首脳が写真をとったポイントでの総支配人との握手写真、ドイツのメルケル首相が宿泊した部屋、ディナー会場、メイン会議の会場、メディアセンターに使用された別のホテル、などの様子です。
さあ、残り10か月、準備に向けて頑張るぞ!
パリで三重大学主催の忍者セミナーを開催しました
2015.07.04
「忍者の真理」。パリで三重大学主催の忍者セミナーを開催しました。
国際交流基金が運営する、パリにおける由緒ある日本文化の発信拠点で開催しました。300名収容の大ホールが満席。応募は500名を超えていたそうです。
アニメや映画の忍者のイメージではなく、歴史などからの忍者の実像を説明し、その後、「最後の忍者」である三重大学川上先生らによる実演。終了後は拍手が鳴りやまず、ステージに観客が押し寄せてサイン攻めだったそうです。
2013年にフランスの「ル・モンド」という有名な新聞に海女の特集を掲載していただいたこともあり、フランス人写真家に協力を得て、今回忍者だけでなく、海女についてもパネル展示を行いました。写真は、僕の挨拶と展示をフランス人の方に説明しているところです。
午前中は、産業連携を結んだヴァルドワーズ県の重要文化施設を視察。
一つ目は、ロワイヨモン修道院跡。ここは修道院の跡地を民間財団が活用し、世界中の特に若手音楽家などのアーティストのために、宿泊ができる形の、練習場とコンサート施設を貸しています。確かに、シャルルドゴール空港から20分という便利な立地な上に、周りには民家などはなく、田園地帯で創作活動に集中できる環境。日本の地方創生でもいくつかの地域で見られる「アート・イン・レジデンス」のショートステイ版のような形で、地方創生のヒントにもなりました。ちょうど結婚式をやっていた花嫁さんも参加してもらって集合写真。
二つ目は、国立ルネサンス博物館。フランス唯一のルネサンス時代に特化した博物館で文化庁直轄。貴重な美術品はもちろんのこと、ルネサンス時代は、工具や時計などの技術が開花した時代ですので、それらの精巧な技術の展示品に感銘を受けました。
パリでの三重県セミナーで松阪牛フランス初上陸です
2015.07.03
昨晩は、パリで三重県セミナー。松阪牛フランス初上陸。ステーキ、あぶり寿司、巻き寿司を。大好評ですぐになくなってしまいました。その他、フランスでは名高いミキモトさんから三重県の真珠のPR、そして、「最後の忍者」である三重大学川上先生たちによるパフォーマンスで大いに盛り上がりました。
また、昨日からは、シャルルドゴール空港があり、航空機産業などが盛んなヴァルドワーズ県と産業連携協定締結。ヴァルドワーズ県関係者等を招いた経済セミナー。このセミナーは、あの印象派の巨匠ゴッホの最後の地、オーヴェル城を特別にお借りして行いました。ヴァルドワーズ県にある、フランスでエアバスに次ぐダッソーアビエーション社を訪問し、トップセールスを行いました。そして、ヴァルドワーズ県には、欧州最大で最古のカジノがあり視察。掛け金の上限があり、極めて健全かつ高いセキュリティで運営されていました。ヴァルドワーズ県のみなさんには、ぜひ近いうちに三重県へミッションを送ってほしいと依頼しました。
パリでは、前駐日フランス大使で、三重県にもお越しいただいたことのあるマセ・フランス外務省次官と懇談。サミット開催への協力、東京オリンピックパラリンピック事前キャンプの三重県誘致への協力、ヴァルドワーズ県との産業協力に関するサポート、三重県への旅行客送客への協力などをお願いしました。
フランスは少子化を克服した経験があるため、その政策の中心的な存在である全国家族手当金庫を訪問し、フランスの家族政策について教えてもらいました。やはり、女性の仕事と家庭の両立を徹底して行ったことなどが功を奏したとのことでした。第1子出生年齢は30歳で日本とあまり変わらないのですが、合計特殊出生率は2を超えているフランス。30種類を超える手当や大家族を支援する税制など、大変勉強になりました。今後に活かしたいと思います。
また、スポーツ省を、田中四日市市長らと訪問し、東京オリンピックパラリンピック事前キャンプ地誘致のための県内施設のPRなどを行いました。
セミナーでの松阪牛写真は、合歓の郷の野並支配人の写真をお借りしました。
ミラノ万博で三重県展示セレモニーとミラノ市内で三重県WEEKに出席しました
2015.07.03
ミラノ万博日本館での7月1日から4日までの三重県出展のオープニングセレモニーと、ミラノ市内での三重県WEEKとレセプションに出席しました。
今回は、松阪牛や伊賀牛の欧州初上陸をはじめ、三重県のとびきりの食材や、伝統工芸品や県産材などを持っていきました。加えて、今回の目玉は、それを売り込むだけではなく、三重県が誇る、未来の料理人で「高校生レストラン」でも有名な県立相可高校の生徒と、日本を代表する料理人である京都吉兆の徳岡総料理長にコラボしていただいて、三重県食材を味わっていただきました。
夜は、ミラノで約350年前に作られた古民家を利用したコミュニティレストランとして地元で大人気の「カッシーナ・クッカーニャ」でのレセプション。6月24日から7月7日まで、2階で三重WEEKと題して、尾鷲わっぱ、伊勢木綿、日永うちわ、ごま油、こんにゃくなど、三重県のいいものを展示販売とテストマーケティング。1階のレセプションでは、相可高校伝統名物のだし巻き卵と松阪牛を出しましたよ。
両方のイベントを通じて、「三重県のことをほとんどの方が知らなかったけど、今回のサミット決定、日本人の精神性の原点である伊勢神宮、豊富な食材、イタリア人が好きなF1もやっている鈴鹿サーキットなど、素晴らしいものがたくさんあることを知り、とても興味がわいた、ぜひ行きたい」とおっしゃっていただきました。イタリアと日本は、生ものを食べたり、食文化も似ているので、鯛茶漬けなどもとても好評でした。多くの皆さんのおかげで、認知度向上という一歩は踏み出せたと思います。感謝感謝です。
次はパリへ向かいます。
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