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「四日市公害と環境未来館」がオープンしました

2015.03.24

「四日市公害と環境未来館」がオープンしました。
高度成長期の公害、「四日市ぜんそく」。
四日市市沿岸部のコンビナート企業の工場から出る排水や硫黄酸化物などの混じった煙で、1950年代後半から水質汚染や大気汚染が発生し、ぜんそく患者が多発。合計2216人の方が公害認定患者となりました。うち9歳以下の子どもは約900人とも言われています。
1967年に患者9人が企業6社を相手に、損害賠償を求める裁判を起こし、1972年に津地裁四日市支部が、企業側の責任を認め、損害賠償を命じる判決を出しました。
今回オープンしたのは、その歴史やその後の環境改善の取り組みを伝える資料館です。
1階の学習エリアには、公害や環境に関する約1万冊の書籍を揃え、語り部の講話を聞くことができることに加え、当時の塩浜小学校の教室を再現した部屋があります。写真は、その教室の中にある「うがい場」の注意書きです。子どもたちが1日6回もうがいをしなければならなかった状況がよくわかります。2階は公害裁判を映像で紹介し、患者が使った吸引器や当時のコンビナートの写真などを展示してあります。
式典では、当時の原告で唯一存命の野田之一さんが
「(いくら技術が発達しても)もとに戻せないものを壊してはいけない」
と、技術を過信せず、一度失われたら二度と戻らないものもあるんだということをしっかり肝に銘じるべきとのことを強くおっしゃっていただきました。
また、「公害を記録する会」の沢井さんは、
「あの訴訟があったから、四日市がよみがえることができた」
と様々な意見の渦巻いた訴訟であったが、あの時を契機に、国や県などの規制も変わったし、企業の行動も変わったとおっしゃっていました。
私たちは、犠牲になられた方々に報いる道は、この教訓をしっかり次世代につなぎ、二度と同じようなことを繰り返さないことだと思います。
これを契機に、四日市さんと連携して、しっかり啓発を進めていきたいと思います。


四日市公害と環境未来館


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