三重県知事 鈴木英敬ブログ「すごいやんか!三重」RSS配信サービスを利用する

想った事や感じた事、活動などをご報告していきます。(2012年1月スタート!)

堀栄丸の衝突事故

2012.09.30

既に報道等でご存じのとおり、
9月24日午前2時49分、宮城県沖約900キロの太平洋上で、
三重県船籍(紀北町)のカツオ一本釣漁船「堀栄丸」とパナマ船籍貨物船が衝突、漁船が沈没しました。
乗組員22名のうち、9名が救助され、現在13名が行方不明となっています。
仲間の船(三重県、宮崎県、高知県)、海上保安庁、海上自衛隊が、天候もすぐれない中、昼夜を徹して懸命の捜索活動を行ってくれていました。
 
昨日朝、救出された9名の方が無事に到着され、けがをされた3名は病院にいきましたが、入院等は必要なしとのことで、出迎えに派遣した当方の農林水産部長から報告を受けました。ご家族とともに、本日朝紀北町に向けて出発されました。
 
時間が経つにつれて、安否が確認できないご家族の皆様の不安や焦りが募ってきます。行方不明の方のご家族が宮城に行かれていたのですが、本日朝紀北町に向けて戻って来られることになりました。現在、気候の影響で捜索が難しい状態ですが、ご家族からは、あらゆる手段で捜索してほしいということや、可能な限り長く捜索をという切なる願いを聞かせていただいております。我々も関係方面への働きかけなど、しっかり対応したいと思います。
 
県は、これまで対策本部を設置し、情報収集と家族支援、関係機関との調整にあたるとともに、
気仙沼と、海上保安庁第2管区本部がある塩竈市に、合計3名の職員を派遣しました。
紀北町職員、三重県外湾漁協の皆さんと連携して対応しています。
また、三重県外湾漁協紀州北支所にも職員を派遣しました。
いずれも、「お客さん」にならず、現地の対策本部の一員として活動するよう指示しています。
 
併せて、お世話になる首長にも協力依頼をしました。
村井宮城県知事、気仙沼市長、塩釜市長、南三陸町長と連絡を取り合いました。
それぞれに東日本大震災からの復興の最中であるにもかかわらず、
何でも協力するので、何かあれば言ってほしいと温かいお言葉をいただきました。
気仙沼市長は、紀北町からのご家族のお出迎えをしていただいた上、
私には、「自分のところの市民のことと思って、真剣に取り組みます」
とおっしゃっていただき、本当に涙がでそうな思いでした。
塩釜市長は早々にお電話をいただき、本当に親身になっていただきました。
県内首長等からも多数お電話をいただいており、本当にありがたいです。
 
とにかくとにかく、全員の無事を祈っています。一刻も早く。
県庁も全力の対応を行っていきます。

復興イベントと奈佐の浜プロジェクト

2012.09.09

昨日は、「県民力」を感じる一日でした。
 
台風12号から1年経過したことを踏まえ、里創人熊野倶楽部で、復興イベント「東紀州元気祭」を開催しました。朝、猛烈な雨が降っていましたので、出足を心配していましたが、開始時刻になると不思議と雨がやみ、晴天になってきました。その結果、約9500人の方にお越しいただきました。
地元東紀州を中心としたブース以外に、県内のみならず、奈良県五條市、宮城県南三陸町のみなさん、富士宮焼きそばのみなさんなど、たくさんの方にご協力いただきました。感謝感謝です。
 熊野復興イベント
熊野復興イベント
続いては、「22世紀奈佐の浜プロジェクト」です。
これは、伊勢湾の海岸漂着物の多くが流れ着く鳥羽市にある答志島の奈佐の浜を、三重県、岐阜県、愛知県の流域のみんながつながってきれいにしていこうという取組です。
奈佐の浜では、漁師の方々が、海岸漂着物がくるたびに、自らの負担で漂着物をとっていました。昨年の台風12号でも相当な被害となりました。
私は昨年12月その様子を目の当たりにし、なんとかしなければと、今年1月の東海三県一市知事市長会議で、古田岐阜県知事、大村愛知県知事、河村名古屋市長に提案したところ、ご賛同を得て、現在行政レベルでも対策を進めつつありますが、その動きに呼応していただき、今年6月に活動をスタートしていただきました。前回300人、今回は450名の方々が県内外から集まってくださいました。本当に感謝感謝です。今回プロジェクトの皆さんが採択されたアピールを記します。
 奈佐の浜プロジェクト
一人の力は微力であったとしても無力ではない、そう言った人がいます。
一人ひとりの力が重なれば、きっと大きな力になる。そう信じていますし、それを感じられる一日でした。
 
<22世紀 奈佐の浜プロジェクト アピール>
 伊勢湾流域を発生源とする流下ゴミは年々増え続け、年間1万トンを超えると言われています。
 その2分の1が三重県の鳥羽市に漂着ゴミとして打ち上げられています。
 なかでも、のり、わかめ、牡蠣などが特産で自然の眺めにすぐれ美しい答志島には年間数千トンの漂着ゴミが押し寄せてきます。島の皆さんや漁業関係者はなんとかのり網を守りたいと、ゴミを集めますが、拾っても拾っても次のゴミがやってきます。
 しかも、答志島の皆さんは奈佐の浜に漂着したゴミをオイルフェンスで囲って再び漂流ゴミとなって他の地域に害を及ぼさないようにしています。
 島の人たちの力だけで、これを解決するにはすでに限界をこえています。
 ここに、我々伊勢湾流域に住む森、川、海の東海3県の市民が、一つの目標にむけ、全員で協力し、下記の目標をぜひ達成しようではありませんか。
 5年後に奈佐の浜の漂着ごみを3分の1減
 10年後に奈佐の浜の漂着ごみの半減
 100年後に奈佐の浜の漂着ごみゼロ
 “奈佐の浜に、伊勢湾に豊かな海を取り戻そう”

紀伊半島大水害から1年

2012.09.04

昨年の台風12号による紀伊半島大水害から1年が経過しました。
まずはお亡くなりになられた方に対して、心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災により不自由な生活が未だ送っておられる方々に対してもお見舞い申し上げます。
 
8月30日から9月5日まで雨が降り続き、ピークを迎えたのが9月3日夜から4日でした。
9月4日朝4時に自衛隊への派遣要請を行いました。
その後も、様々な困難がありましたが、政府、全国の方々にお世話になり、また何より三重県内の皆様の被災した地域に対する温かい対応をいただき、改めて心から感謝申し上げます。
特に、9月11日早朝、私が紀宝町のボランティアセンターに行きましたら、宮城県南三陸町の方がボランティアに来ていただいていました。3月11日から半年という日に、「お世話になりましたから」とのお言葉をおっしゃり、明るくボランティアに行かれました。涙が出ました。
 
また、今年の7月下旬には、王貞治さんを理事長とする財団が、熊野市を中心として世界少年野球大会を開催していただくなど、たくさんの方々から励ましをいただいております。
 
しかし、復興は道半ばです。
道路等についても、85%の発注率ではあるものの完成率は50%。熊野建設事務所管内では、76%の発注率で、17%の完成率です。職員も夜を徹して頑張ってくれているのですが、まだ途上であります。したがって、まだ住民の皆様には、復興を実感できない部分もあると思います。可能な限り丁寧に、いつ頃完成するのかなど個々に見通しをお示しすることで、少しでもご安心していただけるよう努力してまいります。
 
また、輪中堤など政府に対応を求めていかねばならないこともまだまだあります。
地元市町と住民の皆さん一丸となって、全力で復興に向けて努力してまいります。
 
9月8日には、改めて復興状況を確認するため現地入りもします。また、その日は、復興に向けたイベントを開催致します。みんなで心を合わせる契機としたいと思います。

鳥羽港改修工事に関して

2012.09.02

既に報道されているので、ご存じの方も多いかと思いますが、
8月31日、両副知事をトップとする鳥羽港改修工事にかかる調査チームから調査結果を発表させていただきました。

まず、今回判明した調査結果は、県民の皆様からの県政全体に対する信頼を大きく損なう重大な問題であります。
県民の皆様に深く深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。

このような事態を招いた組織運営や職員に対する管理・監督の責任を私自身も極めて重く感じております。
しかし、これで終わりではありません。
今後私自身も、県民の皆様からの早期信頼回復のために、職員とともに真正面から取り組む覚悟です。一丸となって取り組んでまいります。 

今回は、虚偽の事故繰越資料の作成、一部未竣工であった工事の検査についての完成認定などの不適正な工事手続きが判明したほか、それらについて問われることを避けるため、情報公開請求に対して公文書の書換えがあったことが判明しました。

公の文書に偽装があるということは、県民の皆様からすれば到底想定し得ない、ありえないことです。
また、それらが幹部職員も関与した組織的かつ計画的な行為であり、断じて許されないことであります。県民の皆様からの血税で行政を行っているということに対する緊張感が欠如していることの表れでもあると考えます。 

今後の対応については、強い決意で臨みます。

@今回の事案のみならず、情報公開・文書管理・事故繰越について、全庁的な調査及び再発防止策の立案をするよう、その骨子について来週中にまとめるよう両副知事に指示をしました。

A断腸の思いではありますが、調査を踏まえて責任を明確にした上で、特に管理職には、厳正な処分を検討いたします。

B当時の担当管理職であった港湾・海岸室長であった者を、9月1日付けで鈴鹿建設事務所長から県土整備部付とする人事異動を行いました。

いずれにしましても、一刻も早く県行政への信頼を回復できるように全組織をあげて取り組んでまいります。


ページのトップへ戻る