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想った事や感じた事、活動などをご報告していきます。(2012年1月スタート!)

岩手県山田町の保育園の先生のお話

2012.06.15

昨日、第55回全国私立保育園研究大会三重大会の懇親会にお招きいただきました。
全国から、約2000名の方々が三重県にお越しいただきました。
昨日の日中は、熊野古道、伊勢神宮などでフィールドワークをしていただいたそうです。
基調講演でも、「まごの店」で有名な三重県立相可高校の村林教諭も登壇していただいたそうです。
 
その懇親会の乾杯前に、岩手県山田町の保育園の園長先生が登壇されました。
東日本大震災での全国の皆様へのお礼をということでした。
何度も何度もお礼を述べておられました。
そのお話は、本当に心にぐっとくるものでした。
 
この保育園では園児3名が死亡してしまったそうで、震災当日欠席した子、保護者に引き渡した後、車で親と帰宅途中津波に飲まれた3歳と1歳の子だそうです。本当に親に引き渡したことが正解だったのかと悩む気持ちは、今でも心の中から消えないと涙ぐんでおられた姿に、私もこみあげてきました。
 
3月30日に電気が復旧すると聞き、保育園を再開しようと決め、4月7日から再開したものの、子どもたちは表情がなく、目の焦点もあわない状態。今までの元気な歓声は全く聞こえず、その状態が震災前に戻るには、半年以上がかかったそうです。
 
子どもたちの将来のために、子どもたちの笑顔を一日も早く取り戻すため、新しいまちづくりを進めなければならないが、がれきの処理が進まないことが障害になっているとのお話もありました。がれきの処理が進まないので、その新しいまちづくりのビジョンさえ立てられない状態だというお話もありました。
 
また、とにかく一度も被災地に来たことのない方は、被災地の現場を見ていただきたいともおっしゃっていました。そして、3年後はこの全国大会が岩手県で開かれるので、その時の岩手県も見てほしいとおっしゃっていました。
 
お話が終わり、歓談になった最初に、この先生のテーブルに行きました。そこには、私もお邪魔した、岩手県の宮古市、釜石市などの方もおられました。
「三重県では『みえ災害ボランティアセンター』を・・・」
と話し始めたら、山田町の方々が
「そうなんです。三重県の方々がたくさんたくさんボランティアに来ていただいて」
とすぐに切り返していただいたことは、本当にうれしかったですし、山本センター長をはじめ、多くのボランティアの皆さんが、発生直後からずっと支援してきてくれましたので、その思いがしっかり通じているなと実感しました。
また、がれきのことで、三重県が岩手県と確認書を交わし、現在調整を進めていることにも、何度も何度も感謝の言葉を頂きました。
 
この岩手県の保育園の先生方は、とにかく子どもたちの将来のためにと必死の思いでした。
たくさんの支援の方法があります。私たち一人一人ができることを息長く続けていくことが大切。
また、被災地のニーズも時間を経るたびに変化しています。
その変化に対応しながら、しっかりと支援を続けていこうと改めて意を強くしました。


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