三重県知事 鈴木英敬ブログ「すごいやんか!三重」RSS配信サービスを利用する

想った事や感じた事、活動などをご報告していきます。(2012年1月スタート!)

水木しげる記念館

2012.05.30

今日は、近畿ブロック知事会議に出席するため鳥取県に行ってまいりました。
 
 会議では、再生可能エネルギー推進のため、制度改革、財政支援、技術開発について、参加県で持ち寄って国に要望しようと決まりました。私からは、現在進めている木曽岬干拓地へのメガソーラー誘致、離島での展開を考えているスマートアイランド構想を紹介しながら、国の制度改革や技術開発支援の必要性を述べました。

 ちなみに、近畿ブロック知事会のうち、福井県、奈良県、三重県は関西広域連合のメンバーではありませんので、本日細野環境大臣が来られて大飯原発の再稼働について議論された関西広域連合の場には立ち会っていません。

 さて、会議開催前、前日夜が東京でしたので、米子鬼太郎空港まで飛行機でまいりました。
飛行機の到着時刻から開始時刻まで若干時間がありましたので、お隣の境港市に行きました。
 
  実は、私が公務員生活を始めた1998年、人事院の研修で1週間地方自治体で研修というのがあったのですが、その研修地が境港市でありましたので、十数年ぶりにお邪魔しました。
 
 おりしも、鳥取県が、漫画による地域活性化に力を入れていて、境港市はあの「ゲゲゲの鬼太郎」の作者で有名な水木しげるさんが育ったところですので、駅からの「水木しげるロード」や「水木しげる記念館」などで盛り上げていました。
 水木しげる記念館までの道のりは、両側の商店街が、ゲゲゲの鬼太郎一色で、一致団結して、このブランドでまちおこしという雰囲気でした。
 水木しげる記念館が今年3月8日にリニューアルオープンしたこともあり、平日午前中にもかかわらず、結構な観光客がおみえでした。
 特に、先般のNHK連続ドラマ「ゲゲゲの女房」の影響もあってか、ご夫婦や女性同士のお客様が多かったように思います。
 水木しげる記念館にて

 記念館は、ゲゲゲの鬼太郎をはじめとした妖怪たちが満載なのですが、水木しげるさんの一生や「ゲゲゲの女房」で人気の出た奥様との食卓などもあり、盛りだくさんで、魅力的な施設でした。
 
印象に残った水木しげるさんの一生の中では、13歳で「天才少年画家あらわる」と大きく報道されながら、社会人になって、印刷会社は2カ月、電器会社は2日でクビになったりして、成功だけではなく、いろんな挫折も経験している点が印象的でした。
 また、奥様とは、お見合い後5日で結婚し、新婚旅行もなく、翌日から東京に戻って原稿づくりだったというエピソードもとても印象的でした。
 
 成功されている方のその瞬間だけ見ると、何か誤解するなといつも思います。
 やはりトータルで、その深い人生の中でどういうことを経験され、どういうことを考えてこられたのか。
 人間って奥深いし、だからこそおもしろいし、だからこそ大好きだなと改めて思いました。
 
 また、地域全体を巻き込んだ取組にも学ぶところが多かったです。
 やはり、あれもこれもではなく、一定のコンテンツで徹底的に勝負するという姿勢の重要性も改めて認識しました。やはり、何事も中途半端では、この観光競争時代を勝ち抜くことはできず、徹底してやりぬくことが大事だと思いました。
 
 いずれにしても、大変勉強になった一日でした。

みえ産業振興戦略検討会議

2012.05.27

本日、第3回のみえ産業振興戦略会議を開催いたしました。

今後の三重県が、何で稼いで、何で雇用を守るのか、を議論する場です。
寺島実郎氏、澤田HIS会長をはじめ日本経済界の有識者をはじめ、
地元中小企業代表、地元金融機関、大学などなどの皆様で構成しています。

昨年11月から、分科会を合わせて27回の議論を行いました。
また、県庁職員が、この半年で、1052社の企業を訪問し、企業の肌感覚をさぐってきました。
併せて、5000社アンケートの実施、分科会による県内現地調査など、
「現場立脚型」の戦略になる予定です。
通常の自治体のこういう戦略は、コンサル会社がつくり、
どこの自治体でも通用するような内容が多いです。
今回は、三重県の特に中小企業の課題からひもといた戦略になります。

また詳細は後日書かせていただきますが、
1052社訪問から分かったことは、
三重県の産業構造や中小企業の特徴として、県外とくらべて、
・付加価値率が低い
・海外展開が遅れている
・外部連携の取組が遅れている
などの課題があります。
現場から見える課題が数多くみつかりました。

付加価値が低いと、新たな投資や雇用ができず、
次なる成長ができず、どんどんじり貧になってしまいます。
働いている人々の賃金上昇、地域における消費拡大、
このいずれにもつながりません。
それらを克服していくための戦略を書きこむ予定です。

今日いただいたご意見を更にブラッシュアップして、6月〜7月にはとりまとめます。

今日という日にこの会議を開けたのも少し縁を感じます。
1905年5月27日・28日、日露戦争における日本海海戦で、
日本連合艦隊はロシアのバルチック艦隊を撃破しました。
その立役者となった秋山真之を主人公とする小説は、
皆さんご存じの司馬遼太郎著「坂の上の雲」です。

「坂の上の雲」とは、明治維新後目覚めたばかりの日本が、
登って行けばやがてはそこに手が届くと思い登って行った近代国家を例えたものです。
もちろん、切ない内容もあるので、それをそのままとは言えませんが、
今回の戦略策定を通して、三重県経済の新たに目指す姿、
いわば、あらたな「坂の上の雲」のヒントになればと考えています。

また、策定のプロセスのいずれかでオープンにしてまいりますので、ご覧いただければ幸いです。
みえ産業振興戦略検討会議

答志島を舞台にしたドラマ

2012.05.19

NHK津放送局が、
BSプレミアムドラマ「ヤアになる日〜鳥羽・答志島パラダイス〜」を制作し、
今年9月30日(日)午後10時〜午後11時にBSチャンネルで放送することを先日発表していただきました!
「ヤア」というのは、答志島の言葉で「嫁」という意味です。

鳥羽市無形民俗文化財に指定されている日本で唯一残る
「寝屋子制度」(戸籍上の兄弟ではない者同士が、終生、兄弟以上の付き合いをする制度)や、
隣近所との付き合いなど、特有の風習を題材に、答志島が古くからの文化や慣習を今でも大切にしている島として紹介される予定。

収録は、初夏にオールロケで鳥羽市ほかで行われるそうです。
また、三重県在住者を対象に、一般公募による出演者オーディションが開催されるそうです。

出演者は、主演に倉科カナさん、そして近藤正臣さんも出演されるそうです。

これまでも映画では、
三重の観光大使もやっていただいている瀬木監督が
菰野や四日市を題材にした「グッドラック」や
現在撮影中の三重県南部を舞台にした「R42」、
若松監督、高良健吾さんや寺島しのぶさんが出演の
尾鷲の須賀利で撮影した「千年の愉楽」、
NHK大河ドラマ「平清盛」のオープニングのタイトルバックで七里御浜など、
数々の映画やドラマが撮影されており、とてもうれしく思います。

また、まだ公表されていない案件ですごいのもあります。乞うご期待。

という具合に、たくさんの方々のおかげで、
こういう三重県の発信につながるのはとてもうれしいことです。

過去には、
ゴジラの最初のシーンは鳥羽市石鏡で撮影されましたし、
神島を舞台に、吉永小百合さん、山口百恵さんなどがヒロインとなり一世を風靡し5回にわたり映画化された「潮騒」、
などなどたくさんありました。

中国や韓国や台湾などでも、日本の映画やテレビドラマの発信力が、
認知度向上に有効なことは証明されているので、
ぜひこれからも営業活動を進めていきたいと思います!

紫舟さんの個展

2012.05.12

今日は、大阪で公務帰りを利用して、
以前から親交のある書道家紫舟さんの個展にお邪魔しました。
大阪の三越伊勢丹の1周年記念です。

紫舟さんは、皆さんご存じのとおり、
NHK 大河ドラマ「龍馬伝」題字、
外務省「APEC Japan2010」や経済産業省「Cool JAPAN」の文字などを書かれています。

今回も未来への可能性を一人ひとりが感じれる、
勇気をもらえる個展でした。

紫舟さんが以前書いた以下の坂本龍馬の言葉が、
改めてぐっと心にきました。
僕が2世でもなく、地盤も看板もなく、
しかし政治の世界へと思った時のことを改めて思い、ぐっときました。
今日はこれをご紹介して終わりにします。

「人は身分によってではなく、
 人格によって評価され
 身分によってではなく
 それぞれの能力や努力によって
 やりたい仕事に就け
 人は決して
 故なき束縛、差別を受けず
 理不尽に遭わず
 抱いた志、夢が
 権力によって踏みにじられ 葬られることが
 決してない
 世をつくる」


熊野古道へお越しください

2012.05.05

5月3日、熊野古道伊勢路の馬越峠を歩いてきました。
三重県庁に国から出向しているメンバーとそのご家族で、
もっともっと三重を知ろうと企画されたものです。

前日の大雨があったので、少し足場が悪かったですが、語り部友の会の川口さんのおかげで、無事に、そして楽しく歩くことができました。
熊野古道にて

熊野古道伊勢路は、伊勢神宮にお参りをした人々が熊野の神様を目指して歩いた参詣道です。
西国三十三所順礼が一番札所の那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)を目指して歩き続けた巡礼道です。
平安時代の後白河上皇は実に34回にわたり、熊野に巡礼されました。

馬越峠はもちろん世界遺産登録されていまして、特徴は美しい石畳。
2km以上も続きます。先日は台湾の映画撮影にも使われたそうです。
また、両側に尾鷲ヒノキの美しい林があり、峠では尾鷲市が一望できる眺望のすばらしさ、などなどたくさんの見どころがあります。

一方で、石畳が痛んできたり、別の峠などでは、大雨があったときなどは、橋が流されたりしてしまい、それらを地元のボランティアの方々が修復等をしていただいています。

平成26年は、熊野古道世界遺産登録10周年です。
こういう機会に、どうやってこの世界遺産を保全していくかという仕組みも整えつつ、積極的なPRを地域のみなさんと一緒にやっていきたいと思います。

昨年の台風12号で熊野古道が歩けないと思われている方もいらっしゃるようですが、十分安全に快適に歩けますので、ぜひお越しください!

平成25年の伊勢神宮式年遷宮とともに、
県内外からの多くのお客様のお越しをお待ちしております。

就任1年を振り返ってB

2012.05.05

みなさん、GWをいかがお過ごしでしょうか?

私は、昨日と今日はお休みをいただいて、ゆっくり過ごしています。
 

さて、就任1年を振り返っての三回目(ラスト)です。

これまでは取り組めたことなどを中心に書いてきましたが、

今回は1年で感じた課題を書かせていただきます。

                             

1年間、組織と人事は一切触りませんでした。

三重県庁の組織特性や人材を見極めなければならないと思っていましたし、

公務員をやっていた経験から、公務員にとって組織や人事がいかに重要なものか、それが士気に直結するか理解していましたので1年間は触りませんでした。

 

そして、大幅な組織改正と人事異動を行いました。

特に、人事は、通常知事が見る範囲を超えて、かなり細部にわたって意見を通しました。まだ新しい組織と人事になって1カ月ですが、職員のみんなの雰囲気が確実に変わったなあと感じています。もちろん良い方向に。ぜひこれからも益々県民の皆様のためにモチベーションを高めてもらいたいですし、そのために私もしっかり努力をしていきたいと思います。

 

今後のことを考えて、やはり直面する重要な課題は、たくさんあるのですが、そのすべてを解決するためにも必要なのが、県庁改革と財政再建です。
 

県庁改革は、
縦割り
「やりました」思考(県民にとっての成果にこだわりを持つのではなく、事業をやったということ、つまり手段が目的化している状態)
現場からの乖離
スピード感
何もやらないことによるリスク
リスク察知の感度
など、行政特有の組織が抱えるカルチャーを変えていかねばなりません。

また、私が常々思っているのは、やはり人材育成、人づくりです。
三重県では、これまでいろんな行政改革に取り組んでこられましたが、人づくりという部分では、少し時代の変化も踏まえたものが行われていないのではないかと感じています。
 

どんな知事がこようとも、職員自らが、県民のために、変化を起こし続け、三重県を発展させていく、そんな志と能力をもった人材を一人でも多く育てなければと強く感じています。もちろん、知事のリーダーシップは大切ですし、選挙で選ばれているので県民の負託という観点からは知事の指揮に従うのはもちろんなのですが、そのときの政治状況などに左右されて、どういう知事がくるかわかりません。したがって、県民のために知事がいい方向の改革を行おうとするなら、職員自身が改革魂をもっていれば、その改革は加速するだろうし、万が一改悪をする知事が来ても、職員自身が県民のための改革魂を持っていれば悪い方向に進むのをとめることができるだろうし。


そのため、今年度かけて、「三重県職員人づくり基本方針」を策定するとともに、中堅・若手を中心に、「政策創造員」を任命し、月1回私が「塾」を開くことにしました。そうそうたる外部講師にもお手伝いいただく予定ですので、それらと通じて、職員が視野を広げ、志を高めてほしいと思います。


三重県庁職員は、優秀な素材や可能性を持っています。それを県民の皆様のために花開かせる仕組みをつくるのが大きな課題と感じています。
 

極めて根本的なところですが、企業の経営資源も、「ヒト・モノ・カネ・情報」です。これらが組み合わさって、はじめて力を発揮します。

県庁も同じ。モノは政策、カネは予算、ヒトは職員です。


職員とともに、これからも頑張っていきます。

これからも県民の皆様からのご指導宜しくお願い申し上げます。

                   

 


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